児童養護施設等で働く主な専門職、施設・種別紹介

児童養護施設等で働く主な専門職Children’s Home Work

保育士

児童指導員とともに、保護者に代わって子ども達の養育を中心となって担う、養育の専門職です。子どもたちにとって最も身近な存在で、父や母、兄や姉のような存在として、子どもたちに寄り添い、生活を支援します。

児童指導員

保育士とともに、保護者に代わって子ども達の養育を中心となって担う、養育の専門職です。 最も近い立場から子どもたちの日常生活をサポートし、保育士と協力して子どもたちの最善の利益の実現をはかります。

家庭支援専門相談員

ファミリーソーシャルワーカーとも呼ばれ、保護者などへの支援を通じて、子どもの家庭復帰等を支援します。また、施設を退所した子どもたちの相談援助や、地域の関係機関との連絡・調整、地域の子育て家庭の相談援助等も行います。

心理療法担当職員

虐待等を受けた子どもたちに、遊戯療法やカウンセリングなどの心理療法を実施して、心理的困難の改善や、安心感・安全感の再形成、人間関係の修正等の支援を行います。また、心理面から他の職員へ助言したりします。

自立支援担当職員

就職支援・進学支援・職業指導・就労支援等に関する社会資源との連携・他施設や関係機関との連携などの就職および自立に関する支援や、退所後のアフターケアを行い、子どもたちの退所前後の自立に向けた支援の充実を図る専門職です。

里親支援専門相談員

里親支援ソーシャルワーカーとも呼ばれ、児童相談所の職員や地域の里親会等と連携して、里親の開拓や里親に対する研修、里親家庭の相談対応など、里親を支援し施設と里親をつなぐ役割を果たします。

栄養士

個々の子どもたちの身体の状況や栄養状態等に応じて、おいしく栄養バランスのとれた献立や食事を提供し、調理員や保育士・児童指導員と連携して、子どもたちの健やかな成長を支援します。

看護師

虐待を受けた子どもや発達障害特性を持つ子ども、身体疾患を抱える子どもなど、継続的な通院や服薬管理などの医療的ケアを必要とする子どもに対し、嘱託医等との連携のもと、日常生活上の健康観察や体調把握・緊急時の対応などを行う専門職です。
乳児院では、目まぐるしく発達する時期の赤ちゃんを近くで見届けることや親代わりの役割を担います。

児童自立支援専門員

行動上の問題(不良行為など)のある子ども、家庭環境等から生活指導を要する子どもに対して、安定した生活環境を整えたり、健全な人間関係が築けるよう生活指導、自立支援を行う専門職です。

個別対応職員

虐待を受けた子どもの施設入所が増加していることに対応するため、個別の対応が必要な子どもへの1対1の対応や保護者への援助を行うなど、個別支援の充実を図ることを目的として配置されている専門職です。

施設・種別紹介Facilities & Types

児童養護施設

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の1つです。
児童養護施設には、予測できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育をうけているなど様々な事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが、協調性や思いやりの心を育みながら生活しています。

乳児院

児童福祉法に定められた児童福祉施設であり、さまざまな事情によって保護者との生活が困難な、0歳からおおむね3歳までの子どもたちを安全な環境で見守り育てる施設です。障がいや病気のある子どもたちへの専門的なケアも対応しています。

児童心理治療施設

児童福祉法に定められた児童福祉施設であり、心理的な問題を抱え、社会生活の困難なおおむね20歳までの子どもたちを対象として、短期間の入所を行ったり、保護者のもとから通所し、医療的な視点から、生活支援や心理治療を行っています。

児童自立支援施設

児童福祉法に定められた児童福祉施設であり、本人自身の問題や環境上の理由により、家庭や学校などに上手く適応できない、おおむね18歳までの子どもたちが、生活・教育・治療活動を通して、社会的に自立できることを目指し生活しています。